ロッカロッコ

パンクロック・メロコア好きの筆者が気に入ったバンドを、邦・洋問わず書き溜めていきます。

抱えていた違和感

文句を言うためにこのブログを書いてるわけじゃないから、こんな投稿しないでおこうかとも思ったけど。でも、自分の感じたことを残していくというのが目的なら、こういうマイナスな感情もここに書き留めておくべきだなと思った。

 

今回の某フェスの中止と、それに伴って起きた例のテーマパークでの迷惑行為。これは、私がずっと抱いていた違和感を決定的なものにした。

 

近年、いくつかのフェスに行って。すべての会場で、色とりどりのディッキーズを穿いた若い男女が、ステージから少し離れたところでスカダンスを踊っている光景を目にしてきた。

私は大学時代にライブもフェスも一切行かなかったから、これが今の時代の楽しみ方なんだなって思ってた。私が中高生だったときとは違うんだなって。自分はこのノリに染まれる気がしないな、というのはずっと感じていたけど、それがいわゆる「ワシの若い頃は〜」的な発想なのか、持ち合わせたものが根っから違うのか、その辺りはあまりはっきりしていなかった。

 

それでも違和感は少しずつ大きくなっていってて。

とあるフェスに行ったとき、そこでもやっぱりスカダンスをしてる数人のグループがいた。一人はステージに背中を向けて、その友達の動画を撮ってた。誰もバンドを観ていなかった。「なんだろう、これって絶対何か違う」そう思った。

 

今回のテーマパークの件で、やっと理由が分かった。彼らはステージの音楽なんて聴いてなかったんだ。

 

別に誰が演奏していようがどうでもいいんだ。生の音だろうがスマホのスピーカーだろうがどうでもいいんだ。友達とはしゃげてたらそれでいいんだ。グループでステップ踏んでモッシュで暴れて、そういう自分が好きなだけなんだ。だからステージに背を向けて動画を撮るなんてことができたんだ。

 

 

すげー悲しいよな。

 

ロックはそんな薄っぺらいものじゃない。その場だけ楽しんで消費されて終わるような、そんなものじゃない。メインストリームに馴染めない人間を救い続けてくれた音楽が、はみ出した人間のための音楽が、どうして大衆に消費されるようなものになってしまってるんだろう?

 

自分たちだけのノリを持ち込んで、ステージの生の熱量を受け取ろうともしない。そういう人達がいることが本当に悲しい。そんな人達が増えていることも。フェス会場でもライブハウスでもないところで、陳腐なレプリカの大作戦が開催されてしまったことは、このことを如実に表していると思う。

 

フェスを中止するということは、本当に大きな苦しい決断であるはずで。それも分からずに、こんな風にどこでも楽しめると思ってんなら、お前らはもうライブを観に来る必要はねえんじゃねえの、って思います。

 

 

もちろん、今回の件は数多くいる中のほんの一部の人間に過ぎないことは分かってる。大多数の人が、ステージを観て、全力に全力で応えて、どうしようもないほどの感情に駆られてることも知ってる。ライブやフェスというのは、これからもそういうものであってほしいと思ってる。

 

別に全バンド観なくたっていいよ、全部好きである必要はないよ。私が言いたいのはそういうことじゃない。ただ、好きなバンドがいるというのなら、ロックが好きだというのなら。音楽というものが、「音を楽しむ」ということが、どういうことなのかを考えてほしいなと思う。

 

 

まあ、考えて楽しむようなものでもないし、人の楽しみ方に口を出すほど不毛なこともないけどね。おしまい。

 

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ちなみに庄内大作戦とか、ホテルでDVD流してくれたとか、そういうのは全然いいと思う。今回の件みたいに、チープでプラスチックな「モッシュピット」を作って騒ぐことが目的じゃないから。私だって友達と好きな音楽を聴きながら酒を飲むこともあるし。でも、その楽しみとフェスやライブの楽しみは全然別物ってことは、ちゃんと分かってないといけないね。