ロッカロッコ

パンクロック・メロコア好きの筆者が気に入ったバンドを、邦・洋問わず書き溜めていきます。

【第九回】Alkaline Trio - I Wanna Be A Warhol

前回に引き続き、今回もアメリカのバンドから。Alkaline Trio の【I Wanna Be A Warhol】です。

 

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Alkaline Trio(アルカライントリオ)

 

アメリカ・イリノイ出身の3ピースバンド。ジャンルはポップパンクかな。でもポップ感ない曲も多いので、パンクロックって感じです。

1996年結成。前回紹介したBFSと似たり寄ったりの年数だね。ちなみにボーカルのマットは2015年から Blink-182 に加入してます。

 

このバンドは確か、アルバムの「My Shame Is True」をジャケ買いしたのがきっかけだったはず。ジャケ買いじゃなかったかな?おすすめバンドとして飾られてたのかな、忘れちゃった。

 

とりあえず確実なことは、そのアルバムが、1曲目から最後までブッ通しで私の心を掴んだこと。なにこのバンド?なんで今まで知らんかった?ってなるぐらい、どの曲とっても本当にカッコよかった。買ってから数週間は他のCD聴かなかったんじゃないかな。

 

今回紹介するのは、そのアルバムの1曲目の【She Lied To The FBI】...にしようと思ったけど、やめた。本当はその曲の歌詞がめちゃくちゃ好きで、すっごい語りたいけど、個人的な事情により、またいつか別の機会にします。笑

 

 

というわけで、2曲目の【I Wanna Be A Warhol】。

とはいっても決して仕方なくというわけではなく、むしろ紹介するならこっちのほうがいいかなと思う。この曲、「アートの融合」って感じなのよね。

 

まずタイトルから、「ウォーホルになりたい」。

かの有名な画家、アンディ・ウォーホル。でも "A" Warhol ってなってるところから分かるように、なりたいのはウォーホル本人じゃなくて、彼の描いた「絵」です。"I wanna be a Warhol / hanging on your wall"、「ウォーホルの絵になって、君の部屋の壁に飾られたい」。

 

ウォーホルといえば、あのマリリン・モンローの絵が有名ですよね。あとはトマトスープの缶のやつとか。で、MV見てもらえれば分かるけど、どっちも出てる。ウォーホルの絵画要素が、この映像の中に散りばめられてる。ちょうどこの曲を知った前後ぐらいにウォーホル展を見に行ってたので、余計にハマっちゃった。

 

歌詞の意味を考察しようと思うとちょっと難しいけど、私が連想したのは、ニーチェの「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」という言葉。この曲でいえば、壁の絵を見上げるとき、絵もまたこちらを見ている。

 

これってライブとちょっと似てますよね。観客がステージを見上げるとき、バンドもまた観客を見つめてる。観客が音楽から受け取るものは多いはずだけど、バンド側も、みんなからいろんなものを受け取ってる。

そして "The walls are closing in and melting nice and slow"、お互いの距離がどんどん縮まって壁が溶けていく。混ざり合って化学反応を起こして、歴史に残るようなステージができていくと。

 

必ずしもライブじゃなくても、なんでもそうだけど、「与える側・与えられる側」ってそういう双方向の関係にあると思ってて。実は一方的じゃなくて、お互いがいるから成り立ってるみたいなね。

 

MVではそれが「壁の中に隠れる男」と「その家に住む女」で表されてるけど、最後には男の存在に気づいた女が、自ら誘惑するようなカッコしてますね。自ら絵(の後ろの存在)にコミットしてるっていう、不思議な関係。

これの面白いところは、「絵」のうしろに「男」が隠れていることで、二重構造になっているということ。「女が絵を見ているとき、絵(の後ろの男)も女を見ている」っていうのが前半、「男が女を見ているとき、女も男を見ている」っていうのが最後。

 

 

ちょっと眠たい状態で書いたらやたら長くなっちゃった。でもまあそれぐらい、この曲というかMVは印象的で、今まで見てきたMVでトップ3に入るかもってぐらい好き。

音楽と言葉(歌詞)と映像、そこに絵画の要素が混ざり合って、「アートの融合体」って感じです。最高にかっこいいので、耳で聴いて、目で観て、心で感じて、全身で楽しんでください。

 

My Shame Is True

My Shame Is True

 

 

I Wanna Be a Warhol

I Wanna Be a Warhol