ロッカロッコ

パンクロック・メロコア好きの筆者が気に入ったバンドを、邦・洋問わず書き溜めていきます。

DYGLの新譜が完全にOASIS

オエイシス。完全にオエイシス。

それがDYGLの新譜「Songs of Innocence & Experience」を聴いた私の印象。

 褒め言葉と取るかディスと取るか、それはあなたの判断に任せる。というか正直私も、どういう気持ちで「完全にオアシス」と言っていいのか分からない。

オアシスは好き。ベストを聴いてる程度なので「めちゃくちゃ好き」とまで言っていいのかは分からんけど、よく聴くし好き。だからDYGLのこの新譜も、めちゃめちゃ良いしめちゃめちゃ好き。

 

ただ、あまりにオアシス過ぎませんか?と。ここまで寄せることがあるの?っていう。前からDYGLはいわゆる(?)UKロックをやってきてたし、カッコイイのだけど、びっくりして。

例えば三曲目『Spit It Out』。これは歌詞の音的にもオアシスの『Go Let It Out』を彷彿とさせるところがあったし(そんなん言うたらIt Out付く曲ぜんぶそうやんってなるけど)、『Don't You Wanna Dance In This Heaven?』とかもイントロの音、メロディからもうオアシスやん〜!思て。

 

いやホンマにそんなにオアシスなんか?とか訳の分からんことを思い始めて、で、改めてタイトル見ると「Songs of Innocence & Experience」。

なにも知らない純粋な自分と、いろんなことを経験して知った自分。そんな意味が込められてるのかなとか思いながら、「イノセントな部分は聴いたままの曲が反映されているのでは、つまりオアシス感が強いのでは。そうするとエクスペリエンスのほうのオリジナリティある曲も絶対あるのでは」とか勝手に解釈して、冷静にもう一回アルバムを聴いてみた。

 

う〜ん。思ったより全然オアシスじゃなかった。

 

申し訳ない。いくつかの曲の印象が強すぎて決めつけちゃったと思った。デスキャブとかアクモンぽい要素もあったり、間違いなくUKロック・インディーロックではあるのだけど。

はじめて音楽を聴いたサラの状態から、いまに至るまでそこに身を浸し、染まり、引き上げて出来た作品というような印象を受けた。なんていうんだろう、藍染めみたいなイメージ。全体としては藍色なのだけど、いろんな「藍色」を混ぜて、オリジナルの淡さとか模様を作り上げた、みたいな。

 

でも残念ながら私はDYGLを語るにはDYGLのことも知らなさすぎるしUKロックのことも知らなさすぎる。そんな私がこんな知ったかぶったことを言っても薄っぺれーちゃっちい感じになる気がして悔しいので、かといって「勉強して出直します!」とか言うつもりもないので、今回はこの辺まで。あとはいくつか特に好きな曲を下記にピックアップして、終わりとさせていただきます。

 

Track 1.『Hard To Love』

曲もさながら歌詞が好き。やっぱ英語キレイやなあ、めちゃくちゃ聴き取りやすい。個人的には(冒頭部分除く全体として)アルバム後半とか最後とかに持ってきそうな曲って感じするのに、コレ始まりってのも興味深い。ふだんパンクばっか聴いてるからそう思うのかな。

 

Track 2.『A Paper Dream』

なんせイントロのリフ?カッティング?から好き。ジャズっぽい?くそ〜オシャレだなあ。でもサビは結構メロディック。感覚的に書いてるから全然伝わんなさそう。でもこの曲もサビはなんかアルバム最後感あるんだけどなんでだろう。やっぱパンクばっか聴い(略

 

Track 3.『Spit It Out』

いやいやオアシスですやん〜〜〜!!って思ったけど普通にカッコイイ。てかオアシス好きやしな私。まあ人によっては「全然オアシスじゃなくない?」ってなるかもしれない。なんやろ、強めのオアシスの曲ってあるじゃないですか。ギターの音がぽいのかなぁ。

 

Track 4.『An Ordinary Love』

これも最初オアシスっぽいって思ったけど、どちらかというとデスキャブっぽいかもな。「〜っぽい」って表現が良いのか分からんけど。最初は不安定な気持ちが、曲の終わりにかけてどんどん落ち着いていくような感じ。聴き終わったときの心の穏やかさよ。

 

Track 5.『Only You (An Empty Room)』

もうタイトルから、括弧して書いちゃうあたりから絶対切ねえじゃんって感じなんだけど、「You're always the first and the last」ってとこでもうハァ〜〜〜ってなる。ほんと薄明かりに照らされた部屋が思い浮かぶよう。歌い方もまあ〜エモい、というかむしろエロいなあ。

 

Track 6.『Bad Kicks』

前の曲から打って変わって!これはあれだなあ、こないだ出たナードの新譜でいうところの『テキサス・シンデレラ』的なあれかな。『Intro』除いて同じく7曲目やし。オールドリバイバル。結構パンク感も強いね。

 

Track 7.『Don't You Wanna Dance In This Heaven?

いやーこればかりはもうオアシス意識してるって言っていいよね?!逆にノーオアシス意識で作ってたらすごい。カバーなのかなと思った(ほんまに誰かのカバーとかやったら恥ずかしい)。オアシスのどの曲、って出てこないのがもどかしいけど。『Shakermaker』?それもちょっと違う気もするけどなあ。こういうの作れるんだ、っていう驚きがすごい。すごい。

 

Track 8.『As She Knows』

大好き。こういうリズムと音の曲好きなんだろうな私。インディーロックよりもインディーポップ派。メジャー調でクリーンなサウンド、心地よい。「なるほどこれがアルバム最後の曲か〜!だから1、2曲目は前のほうに来てるのか〜!たしかにこれはラストやわ〜!」と思ってたらまだ後ろにあと二曲あった。自分が怖いわ。そんなにアルバム終わらせたいんか。

 

Track 9.『Nashville』

個人的にはこれも結構オアシス感あるんだけど、「オアシスしか言わへんやん」って怒られそうやから黙る。というか自分があんまりUKロック詳しくないからすぐ「似てる!似てる!」とか言いたくなっちゃうのかな、ミーハー心かな。たぶん私は今後眠れない夜にこのアルバムを子守唄にすることがちょくちょく出てくると思うのだけど(ちなみに鉄板はウィーザーとハイエイタス)、最終的にはこの曲で意識を手放しそうな気がする。夢うつつの状態で聴きたい、って感じの曲。

 

Track 10.『Behind the Sun』

アルバム最後の曲、これなんだ?!  わりと中盤っぽいのに。自分の感覚どうなってんだろう、それともこの構成はわざとなの?  曲順の意図知りたい。って思ったけどこの曲も序盤のほうにあったら「最後っぽいのになあ」とか言っちゃいそう。パンク・メロコアはチルな曲ってあんまりないから(もうええ)

いやでもそれにしても「あ、アルバム終わったの?」ってなる。なんかまったくもってディスる意図はなく、どの曲も好きやしカッコイイけど、いろんな意味で「ほぅ?」ってなるところのあるアルバムだった。まあ、そうじゃないとさらっと聴き流して終わってたかもね。

 

てか普通に全曲ピックアップしちゃったよね。いいなDYGL。いいアルバムだ。